◆養源院◆
- 2020年11月12日
- 公式ブログ
京都の観光地として有名な三十三間堂や京都国立博物館などが立ち並ぶ東山。
その一角に養源院があります。
豊臣秀吉の側室・淀殿が父・浅井長政の供養のために創建したものです。
その後程なくして火災によって焼失しますが、淀殿の妹・江によって再建され
以降、徳川家歴代将軍の位牌を祀っているそうです。
この寺院の見所は2つ。
まず、江戸時代の画家・俵屋宗達の杉戸絵が多数所蔵されており
当時のままの状態で見ることが出来ます。
次に、本堂の廊下の上の天井は伏見城の構築を用いた血天井となっています。
これは、伏見城の戦いで自害した鳥居元忠ら徳川の兵士たちの
血で染まった廊下を天井に上げて弔われているものであるそうです。
実際に見ると、生々しい血の痕が残されており
戦国の真っ只中であった当時の様子を垣間見ることが出来ます。
歴史を身近に感じながら楽しめる場所が京都にはまだまだたくさんありそうです。