QUELLE CANICULE!! なんという暑さ!
- 2019年07月26日
- La Nouvelle de Paris
24日、39度。25日、43度。
フランス、パリだけでなく、ヨーロッパ全体を熱波が覆っています。
もともと夏といっても乾燥しており、つらいと思ったことはあまりなかったのですが、今年は、さすがに暑いです。
年々湿度もあがっており、蒸し暑い。さらに悪いことに、基本的にパリの一般家庭にはクーラーはもちろんなく。
お店にも無いところも多いので、扇風機でなんとかやり過ごしています。
そんな中、SNCF(フランス国鉄)では、主要な駅においてストックしてあるペットボトルの水を無料配布しています。その数1万本。ストックには15万本あるそうで、人々は「SNCFの取り組みで初めての良い行い!」と評価しています。
また、駅構内のポスターでこんなものを見かけました。(そもそもこのようなポスターは今年初めてみました。)
「良い反射神経をもたらそう=反射神経を保ちましょう」と題したこのポスター。内容が面白かったので、ご紹介いたします。
まず真ん中に大きく、日常的にお水を飲みましょう。
そして左上から、体を濡らしたり、扇風機に水をかけましょう。
家を涼しく保つために、日中は雨戸をしめましょう。
そしてその下、身近な人との会話(メッセージなど)を絶やさないこと。(おそらく一人暮らしの年配の方に向けてのメッセージでしょう。)
右側、十分な食事をとりましょう。
アルコールは飲まないようにしましょう。(フランスらしく、イラストはワイン)
激しい運動を控えましょう。
フランスにとって、猛暑は近年増えてきましたがまだまだ珍しいこと。日本の暑さを経験しているわたしにとっては当たり前のことも、人々に一つずつ注意喚起しなければなりません。
イベントも日が落ちて、涼しくなりはじめる夜開催のものが多く、毎年夏恒例になっている、“Cinéma en plein air”。パリ市内の北側に位置するラヴィレット公園の芝生の上で野外映画祭が行われます。
古い映画(チャップリンの名作「モダンタイムス」)から最近の映画まで幅広く一日一作品の上映があります。ジブリ映画「崖の上のポニョ」を上映する日も。またカラオケ大会の夜というのもあったようです。映画自体は無料で見ることができ、予約も不要。
©Sortir à paris
個人的にはさらに涼しくなるために、ホラー映画の上映なんてどうかな?と思ったりもしていますが。
もちろん日中遊びに行ける展覧会なども今年も盛りだくさん。オルセーでは印象派女性画家のベルト・モリゾ展が。
ポンピドゥーではピカソのミューズとしても名高いドラ・マール展が開催中。
ピカソと出会う以前の彼女の作品の展示が多くあり、こんなひとだったんだ、と改めて知る側面が多い。
Dora Maar
29 rue d’Astorg (vers 1936)
この夏わたしが訪れてみたいのが、ジュドポーム美術館で開催中のサリー・マン展。彼女はアメリカの女性写真家。撮る写真はスキャンダルも巻き起こしてきましたが(自身の子どもたちの裸など)、彼女の切り取った風景の中に移る子供達の表情は何も繕うものがなく自然そのもの。自然に触れ合わずとも、きっとその匂いを感じ取れるような展示になっているのでは無いかと密かに楽しみにしています。