‘Le plus calm jour de la Pâques’ 一番静かな復活祭
- 2020年04月16日
- La Nouvelle de Paris
自宅軟禁生活も約1ヶ月が過ぎようとしています。
学校や仕事は自宅で、会議や授業はオンラインで、という生活にもだいぶ慣れてきました。許可証と身分証の携帯なしには外も出歩けませんが、それなりに楽しく軟禁生活を謳歌しています。
この状態はあとどのくらい続くのか、夏まで続くのか、誰にもわかりませんが、じっと家にいることが唯一の勝つ方法だと思うと仕方がありませんね。
ちなみにこちらが、フランスでよくみる張り紙。
・家に居なさい(外に出るのは禁止)
・よく手を洗いなさい
・咳やくしゃみはひじをつかって
・ティッシュは一回使ったら捨てましょう
なんだか日本とも全然違う注意書きで、文化をよく表していると思います。
今日、4月11日(土)は天気も良く、最高27度まで上がります。
こんな季節に外に出られない、テラスでビールもワインも飲めない、なんて状況は誰にとっても初めての出来事だと思います。
郵便を出しにいく途中、誰もいなくなった通りで。
8日には、昼間の10時から19時までのスポーツが禁止、実質上、ほぼ外に出られなくなってしまいました。外に出るには、許可証が必要で、生活に必要な買い物や在宅不可の仕事、ペットの散歩などの場合のみ認められます。ペットたちも普段よりも多く散歩させられて疲弊しているとかいないとか。
買い物へ行けば、入場制限があり、客と客の間にはソーシャルディスタンスを取らなければなりません。
先日の買い物にて。並ぶ時間はたいしたことはないけれど、入るときには手指の消毒が促される。
この時期、スーパーでもどこでも見られるのが、卵やウサギの形のチョコレート。そう、 Pâques(復活祭)のチョコレートです。キリストの復活を祝して開催されるこのイベントで、子供たちはチョコレートの宝探しをします。今年は4月12日(日)の予定だったのですが、この状況では自粛せざるを得ません。
ニュースなどでも報道されていましたが、ショコラティエでは、毎年のこのイベントを持っていったんピークが過ぎ、秋冬を待つのが恒例で、年間の売り上げの20%がこの復活祭のイベント。この状況なので、”Ça va être une fête de Pâques ratée”(お粗末なイースターパーティーになりそうだ。)とフランスチョコレート製造者連盟会長のフレデリック・シャンボー氏はため息をついている、とのこと。(France Info)
マスクをしたウサギチョコレートも登場。
このウサギたち、最初は20羽ほどの製造だったそうですが、日に日に注文が増し、今では日に90から100羽の注文があるそうです。デリバリーで届けられていきます。
このように静かな復活祭もいまだかつてないことだと思いますが、今はじっとこらえるとき。自宅で静かにチョコレートを頬張るのが良さそうですね。