夏番外編 ‘Vacances d’été en Espagne!’
- 2019年09月02日
- La Nouvelle de Paris
8月のパリはバカンスモード一色!世界中から観光客は押し寄せ、観光地は賑やかではあるものの、閑散としていて、お店も多くが閉まってしまいます。
さて、先日は、より暑い太陽と海を求め、南スペインまで羽を伸ばしてきました。
シエラネバダ山脈の麓に位置するグラナダへ。8世紀から15世紀にかけてイスラム支配の時代があり、そのためグラナダは、ヨーロッパにありながらイスラム文化が根付く。中でもアルハンブラ宮殿はイスラム建築の最高傑作とも言われ、繊細で緻密な美しさには目を見張るものがあります。都を見下ろすように丘の上に建てられたこの宮殿にはかつて貴族を中心に2000人を超える人々が暮らし、市場、モスク、住宅街が整備されたそう。
外から見ると頑強で無骨な建物
中には池や噴水、緑が溢れる
天井の鍾乳石飾りが見事
中庭には花が咲き乱れる
歩みを進める足元にも小さなタイルがはめ込まれて可愛らしい
イスラム教特有の幾何学模様はいつ見ても息を飲む美しさ
宮殿の塔から見た眺め
外見は無骨ながら、一歩踏み入れれば幻想世界が目の前に広がります。実はこのアルハンブル宮殿はヨーロッパへきてからずっと行ってみたかった場所のひとつ。中庭を眺めながら、10世紀前の王様も同じ景色を見たのだろうか・・と歴史に思いを馳せながら宮殿をあとにしました。
そしてスペインといえばやはり、タパス!これはスペインへくるもうひとつの目的でもあります。さらに、このグラナダのバル(バー)では、ワインやビールなどを注文すると1杯につき無料でタパスが1品付いてくるのです。さらに2杯目を頼めばまた別のタパスが。内容は店によって様々で、チーズ、揚げ物、煮込み、サラダ・・などなど。他の地域にはないここだけの文化なので、いろいろなお店に行くのが楽しくて何件もはしごしてしまいました。
そのほかにも様々なタパスを色々と楽しんで参りましたので、ご紹介いたします。
こちらはナスのフリット、黒蜜のような甘めのソースがかかっていて、美味しかった。
手前はブラータというポテトフリットにピリ辛のトマトソース。奥はイベリコ生ハム、これはスペインでは定番。
マテ貝のガーリックバター
ガリシア風タコは茹でたタコにオリーブオイルとパプリカをかけたもの
イカスミのパエリアは市内の市場で
イカフリットはサクサクでビールがすすみます
どの料理も素材が新鮮で、どの料理ももう一度わざわざ食べにだけ訪れたいと思えるようなものばかりでした。
最後に夜のライトアップされたアルハンブラ宮殿。
いま住んでいるフランス、パリから飛行機で2時間ほどで行けるのに、言葉も文化も全く違う。アラブの様式とキリスト教文化の混ざり合った異国情緒溢れるグラナダ。歴史の声に耳を傾け、心も体もリフレッシュできた束の間のバカンス。ぜひまたもう一度訪れたいと心から思える素敵な街と人々でした。