わたしのお気に入り“Passage de Paris”
- 2019年06月27日
- La Nouvelle de Paris
ついにパリにも夏到来です!
今週は毎日30度を超え、木曜日は40度まで上がるというニュースで連日持ちきりになっています。パリ市内のメトロの大きな駅で水を無料配布するというニュースも舞い込んできました。日本の夏には当たり前のクーラーもパリ市内の各家庭やお店にもないところが多いため、湿度は高くないものの、なかなかつらい日々が続きそうです。
今回ご紹介したいのは、Passage de Paris、パリのパッサージュ。パッサージュは通り道という意味ですが、日本のアーケードと同じように屋根付きの商店街のような場所。雨の日や暑くて外を歩けない!というときには訪れたい場所です。
市内に数あるパッサージュの中でも一番のお気に入りは、メトロGrand Boulevard駅からすぐ、パリ9区に位置するパッサージュ、Panorama、Jouffroy、Verdeauの三つです。この三つのパッサージュは通りを挟んで全て連なっています。
まずは一番奥のVerdeau。1847年に作られたこのパッサージュ。骨董品やさんや古本屋さんん、古いポストカード屋さん、Galerieなどが軒を連ねており、落ち着いた雰囲気のある通りとなっています。
昼間でも薄暗いVerdeauにはオレンジの明かりが灯ります。
ここを抜けた先にはお気に入りのパティスリー、La mère de Familleがあり、季節ごとにお店に置かれるものも変わるのでパッサージュに行くときはついついのぞいてしまいます。
夏限定のりんご飴。色合いがいかにも夏!
続いてはJouffroy。
©Office du Tourisme
こちらは1836年につくられました。ガラス張りの屋根のため日の光が差し込みます。有名人や歴史上の人物を本物そっくりに蝋人形で再現した蝋人形専門美術館Musée Grevin、その他ステッキやさん、おもちゃ屋さんなど様々なお店が並ぶ楽しい通りです。
ホテルショパンはパッサージュの突き当たりにあり、静かに通る人々を見守っています。
おもちゃ屋さんにはフランスではおなじみのタンタンのフィギュア
フランス人が大好きな漫画、こちらではBande Dessinéeと呼ばれる
La Maison du Roy(王様の家)というこちらのお店、18世紀の王様の家をイメージして作られており、舞踏会には欠かせない仮面や宝石などが所狭しと並ぶ。お店のキャッチフレーズは“マリーアントワネットのお気に入り”。
最後にご紹介したいのは、Passage Panorama。こちらのパッサージュには小さなレストランがずらっと並びます。
カフェ、ビストロ、レストラン。レストランもフレンチ、イタリアンあり、インドもベトナムもなんでも揃います。
私のお気に入りレストランRacineはイタリアンのフレンチのフュージョン。先日のミシュランで一つ星をとった人気店。
GyozaBarがあったり
雰囲気のある内装のCafe Stern。翼の生えた狼がお出迎え。
つい先日オープンしたばかりのカフェアラビカ。こちらは京都に本店を構えるお店です。小さな店内にはバリスタの入れるコーヒーの香りが漂います。
いつ通っても、ワクワクした気持ちにさせてくれるPassageたち。今日はどのお店を覗こうか?新しい発見はあるかな?とあたりを見回しながら歩いています。