フランスの復活祭 “Pâques”
- 2018年04月20日
- La Nouvelle de Paris
温かい春の陽気が続き、パリの桜もやっと満開になりました。
サマータイムが3月25日から始まり、夜も20時過ぎくらいまで明るく、テラスでビールを飲むパリジャンの姿がめだつようになってきています。
さて、少し前ですが4月1日はPâques(パック=イースター)でした。十字架にかけられて死んだイエス・キリストが三日目に復活したことを記念・記憶する、キリスト教において最も重要な祭です。春分の日のあとの、最初の満月の次の日曜日という決まりになっていて、その日曜日の翌日の月曜日も「Lundi de Pâques(ランディ・ドゥ・パック)」と言って祝日になります。
フランスでは多くのショコラティエや、パティスリーなどで卵の形やウサギ、魚の形をしたチョコレートが見られます。
卵は生命誕生の象徴であり、ウサギは多産であることから、生命の復活と繁栄を祝うイースターのシンボルとなっています。そして魚は、ギリシャ語で「イエス キリスト 神の 子 救世主」と書いた、それぞれの単語の頭文字を繋げると「魚」になるから、だそう。また、フランス語でエイプリルフールのことをPoisson d’avril(ポワッソンアヴリル=4月の魚)といい、ちょっとした嘘をつくという習慣は同じです。紙に書いた魚の絵を人の背中にこっそり張り付けるいたずらをすることもあるそう。
子どもたちが楽しみにしているのはなによりもチョコレート。大小様々な大きさのチョコレートを庭に隠し、子どもたちが見つけるというイベントがあちらこちらで開催されます。
わたしも今年、友人家族に混じって、庭に隠されたチョコレートを見つけてきました。
40個隠したのに、見つけたのはたったの3つ。こういうゲームは子どもにはかないません。笑
全部見つけたら、おやつタイム!みんなでチョコレートをたくさん食べました。
春とともに訪れる、家族で楽しめる季節の行事です。