深秋もまだまだ続く、”L’art de Paris 2018″
- 2018年11月29日
- La Nouvelle de Paris
秋も深まり、先日は初雪(といってもみぞれのような感じでしたが。)も降ったパリ。朝は氷点下になる日もでてきました。
家に閉じこもりたくなるような気温ですが、まだまだアートなイベントが目白押しです。
10月末に行われたFIAC(Foire internationale d’art contemporain=コンテンポラリーアートフェア)では、ルーブル美術館に続くチュイルリー公園のいたるところに、アート作品が並べられていました。
FRANÇOIS-XAVIER LALANNEの作品。タイトルは“LE TRÈS GRAND OURS(とっても大きなクマ!)”
コンコルド広場やヴァンドーム広場での展示もあったようです。
秋のエッフェル塔もとても美しく、思わず写真を撮りました。
また10月末にはオペラガルニエにてバレエ鑑賞をしました。
オペラ・ガルニエの前室にて。何度見ても感動します。
テーマは『HOMMAGE À JEROME ROBBINS』
ジェローム・ロビンスは『ウェスト・サイド・ストーリー』『王様と私』『屋根の上のヴァイオリン弾き』など、数々の名作ミュージカルを手掛けた振付家であり演出家です。
今回は彼へのオマージュとして、4本の作品をパリオペラ座バレエ団が踊りました。
彼の演出の特徴は無限の多様性を秘めている点。
一つ目のFancy Freeという作品では、レナードバーンスタインの音楽とともに3人の水兵と周りの女性たちの軽快な舞いと楽しいストーリーに心踊ります。
3人の水兵とカラフルな衣装に身を包んだ可愛らしい女性バレリーナたち。
続いて、2つ目の作品は、A Suite of Dancesという作品。
チェリストであるSonia Wieder-Athertonが、バッハの名曲を静かに、時に重々しく、旋律を奏でる中、軽やかに静かに舞うエトワール。その華麗動きに瞬きを忘れるほど見入ってしまいました。
バックの青い光に映える、赤い衣装が印象的。
3つ目は、ドビュッシーの名曲Afternoon of a Faun(牧神の午後)。
原作よりもライトに、爽やかに描かれており、舞台上の光も色も相まって、牧神とニンフの美しい恋物語に感動しました。
最後4つ目の作品はGlass Pieces。ミニマルミュージックを代表する彼の曲に合わせたダンスはミニマルな動き(20人くらいのダンサーがまるで道を行き交うようにひたすら同じ速度で歩くなど)と突然のポーズがあったり、見るものの目を捉えて離さず、すごく引き込まれました。女性が一列に並んだまま踊るシーンでは、古代エジプトの壁画を彷彿とさせてとても美しく。何よりもフィリップグラスの曲がその美しさをさらに昇華させていました。
カラフルな衣装と対象的なミニマルな動きに目が離せませんでした!
ジェロームロビンスという偉大な振付家の無限の多様性を感じ、素晴らしいひとときを過ごすことができました。