クリスマスに包まれる街、”Strasbourg”
- 2018年12月22日
- La Nouvelle de Paris
あっという間に年の瀬となってしまいました。近頃は寒い日が続き、先日は初雪でした。朝の散歩で通る道も凍っています。
日本では新年を迎える前に仕事納めや大掃除・・などがあると思いますが、フランスではクリスマス前が大忙し。
クリスマスは家族と過ごす大事なイベントのひとつ。家族親戚が集まってパーティーをしますが、家族一人一人にプレゼントを用意するのが習慣だそう。そのためこの時期はクリスマスプレゼントを買いに奔走する人たちの姿をよく見かけます。
そしてクリスマスには、Marché de Noël(クリスマスマーケット)が町の広場などに立ち並び、もみの木に飾るオーナメントやホットワインを売る可愛らしい屋台が並びます。
こちらはサンジェルマンデプレ教会前の広場の様子。小さなクリスマスマーケットとその隣にはクリスマスツリーのためのもみの木を売っています。
先日わたしは、日本から来た友人とともに、フランス国内でももっとも有名で大規模なクリスマスマーケットを堪能しに、パリから高速鉄道で約2時間。日帰りでストラスブールへ行って来ました。
ストラスブールはフランス北部アルザス地方の都市。このストラスブールのクリスマスマーケットは1570年から始まっており、フランス最古のマーケットの一つです。国内外から毎年200万人以上が訪れます。
ストラスブールはドイツとの国境に近いこともあり、なんども支配する国が入れ替わるという歴史がありました。そのため、街並みやお料理にドイツの香りを感じさせるのです。
街全体がクリスマス一色に染まり、まるで自分がプレゼントの箱たちの間を歩いているような気分になります。
伝統的な木組みの建物にクリスマスのデコレーションは一層可愛らしく見えます。
町の中に佇む大きなテントの中にはなんと焚き火が。切り株の椅子に座って暖をとります。
海外からの屋台もあり、こちらはフィンランドから。サーモンをその場で焚き火でスモークしています。
焼き栗を売る屋台もクリスマス仕様に。
お昼にはLe Clouという老舗レストランでアルザス料理に舌鼓。シュークルートというキャベツの酢漬けにソーセージはアルザス名物!そしてガーリックオイルの効いたエスカルゴに、オニオングラタンスープ。心も体も温まります。
夜の広場のクリスマスツリーはこの通り。漆黒の闇に浮かぶ色鮮やかなクリスマスツリー。外は寒いですが、心がほっとするようなひとときです。
美しい街の素敵なクリスマスを感じる日帰り旅となりました。
わたしが訪れたすぐ後に、ストラスブールでの悲しいニュースが入って来ました。犠牲になられた方々のご冥福と負傷された方々の回復を心よりお祈りしています。そして、パリ。デモ隊の一部による暴動があり、不穏な空気が漂いますが、気をつけて過ごして参りたいと思います。
皆様が素敵なクリスマスと新年をお迎えできますように。