涼を求めて、”Giverny”
- 2018年07月26日
- La Nouvelle de Paris
2018年W杯ロシア大会がフランスの優勝という大きな結果をもって閉幕しました。
連日のお祭り騒ぎもようやく落ち着きましたが、夏真っ盛り!というような暑さの日が続いています。
パリでも35度近い気温が続き、強い日差しに参る毎日です。
先日は、涼を求めてパリを離れ、Giverny(ジヴェルニー)へ行ってきました。
ジヴェルニーと言えば、印象派を代表する画家、Claude Monet(クロード・モネ)が晩年過ごした地として非常に有名です。
彼が晩年丹精込めて作り上げた大きな庭、そして彼が過ごした家、そしてあの睡蓮が咲く池も見ることができます。
電車とバスを乗り継ぐことおよそ1時間ほどでジヴェルニーに到着。
バス停の近くには小さな川が流れており、すでに涼しく感じられます。
緑の生い茂る入り口を抜けると、そこには広大な花と緑の楽園が広がっていました。
バラのアーチが幾重にも重なります。
モネの家の前には赤とピンクのベゴニアが迎えてくれました。その奥に見えるのがモネの家です。
中に入ってまず驚くのが、壁から床に至るまでの、鮮やかな色合い。
ダイニングは黄色に、キッチンは青、寝室は緑やピンクという具合。
キッチンは青で統一。銅なべが大小綺麗に並んでいて、ここなら毎日の料理も楽しくなりそう。。
水指はゴールド。後ろの青のタイルとのコントラストが素敵です。
そして、壁一面に飾られた、日本画の数々。
北斎や広重が所狭しと並びます。彼がジャポニズムに大きな影響を受けたことは知っていましたが、そのコレクションの数の多さに驚かされます。
もちろんモネのアトリエにはモネの絵が。庭に負けず劣らず、鮮やかな色合いと軽やかなタッチに魅了されました。
庭には目にも鮮やかな花々が咲き、絵をふだん描かない人であっても、これなら絵に残したいと思えるような美しさです。
庭を離れて、最後に訪れるのは睡蓮の池。
青空に柳の木がしだれ、池の水面に反射しています。
池の周りを歩きながら写真を何枚か撮りましたが、どこを切り取っても絵になります。
残念ながら午後に行ったため睡蓮の花はすでに閉じていましたが、それでもこの美しさ。
10月から3月はモネの庭は閉園となってしまいますので、この夏、できれば朝を狙って、自然がもたらす涼しさを求め、もう一度訪れたいとひそかに目論んでいます。