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“Arcachon”と春の海

だいぶ暖かくなって、こちらの桜も満開になりました。

こちらの桜は日本のソメイヨシノなどとは違って、ピンクが濃く、葉も一緒に生い茂ります。この時期は週末になると公園に繰り出してピクニックをする家族も大勢います。

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4月のはじめ、週末を利用して、ピクニックではなく少し遠出をして、フランス南西部に位置する Arcachon(アルカション)という街へプチ旅行をしてまいりました。

パリからだとモンパルナス駅からTGV(高速鉄道)でおよそ2時間半程度、ワインで有名なボルドー駅で乗り換えて、到着です。

 

アルカションでは、何よりも牡蠣の養殖が有名で、一番の目的は牡蠣をお腹いっぱい食べること!フランスでは牡蠣の養殖がとても有名で特に冬場は市場でなくともまるで石焼き芋の屋台のように道端に牡蠣をはじめとした海鮮屋さんが出るほど。クリスマスなどのイベントには生牡蠣のプレートは必ず出てきます。

 

特にアルカション産地は古代から天然牡蠣の収穫で知られていました。今日ではフランス全国ほとんどの牡蠣産地に種牡蠣(牡蠣の稚貝)を卸す重要な種苗生産地なのだそう。

 

アルカションの牡蠣の特徴はとにかくミネラル質が豊富なこと。日本のミルキーでクリーミーな味わいとは異なり、柑橘を思わせるような爽やかな香りのするものもあります。それは牡蠣の育成期に大量の質の高いプランクトンを摂取することでこの味わいが生まれるのです。

 

今回はアルカションの海沿いすぐそばのお店で海鮮3種盛り(Bulot=つぶ貝Crevette=えびの塩茹で,Huitre=生牡蠣)をいただきました!

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こちらでは牡蠣はレモンかオニオンを入れたビネガーでいただきます。エビにはにんにく入りのマヨネーズ、アイオリソースを添えて。白ワインがすすむこと間違いなしです。

 

翌日はゆっくりと海岸沿いを歩いたり、市場をめぐったり。

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絵に描いたような青空と海にぷっかりと浮かぶ船。ここの砂浜はとにかく砂が白くてキメが細かく、歩いていても本当に気持ちが良かったです。

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美しい砂紋に思わずシャッターを切りました。

 

日帰りは難しいかもしれませんが、春の穏やかな海を眺めつつ美味しい牡蠣をおなかいっぱい食べるという素敵な旅になりました。

 

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先日は、パリのシンボルであるノートルダムパリが火事にあうという悲しい出来事が起こりました。パリだけでなくフランス中、世界中の人が悲しみに包まれていましたが、中にあった貴重な遺産は被害に遭うことなく無事に移せていましたし、折れてしまった尖塔の風見鶏が翌朝発見されるなど、復活の兆しもあります。またいつかあの壮大な淑女のステンドグラスを眺められる日を夢見ています。

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